年頭に思う当たり前の事
定期的にお参りされる熱心な方が旦那さまとのふとした会話がきっかけで自分の心中にずっと残っていた「しこり」のようなものがクリアになった。自分でも不思議だと。
ご本人が自分の心に「こだわり」「とらわれ」があってその事から解放された=悟った事でご本人が「身心安楽」を得た。
素晴らしい事であることは間違いないですが私はその方に「ではさらに先へ進みましょう」とお話しました。
「悟り」らしきものに「一瞬」至る事はよくあることでその一瞬を得た事が「悟った」と勘違いしてしまうのと同時にそれが最上だと思い込み更なる成長を求める事を放棄してしまう。
究極、最上の境地などというものはあるようなないようなもの。
もしその境地に至ったとしてもそれで終了どころかそれをキープする日々の鍛練に終わりなどない。
大事なことは更に先を求める探求心と弛みない日々の努力。
悟りを求める事を放棄した求道者、成長する努力を放棄した者の心はくすみ荒んでいきます。
私たちは常に自分の有り様を求め続ける事が正しい姿なのだと思う。
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