節分という言葉は「季節の変わり目」

という意味で本来は季節ごとに節分があります。

暦でいう季節の変わり目は

「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の事です。

季節は「春夏秋冬」と言うように

一年の始まりは「春」でその始まりの日が「立春」です。

立春の前日２月３日が節分として一般的になりました。

お正月に送る年賀状にも「新春」とか「迎春」と書くように

一年のうち最も重要な節目が

「春」と言えます。

新年を迎える際に邪気を払い

「幸い多き新年を迎えられますように」と

意味を込めて節分の風習が行われています。

豆まきの風習は鬼の眼を打ち

「魔を滅する」という説があります。

炒った豆を「鬼は外、福は内」と

言いながら撒き邪気や厄難を払います。

（各地域の風習で作法の違いあり）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

炒った豆を使うのは生豆を使うと

拾い忘れた豆が芽を出す

=再び鬼が来る。と言われているからです。

「鬼」は邪気や厄難の象徴とされ昔は

天災、病、飢饉などの出来事は鬼の仕業と考えられていました。

「鬼」の字は奈良時代から使われていますが「おに」と読まれるようになったのは

平安時代以降で目に見えないものを意味する

「陰」・「怨」（おん）が転じて「おに」と読まれるようになったと言われています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

密教寺院では「星供」という

ご祈祷をします。

「星供」とはその年の主な星曜や各個人の当年星、本命星等を祀る修法と祭事を

目的とした密教的なお祭りです。

由来は中国道教の祭儀で密教が仏教的に

吸収・脚色して採り入れたものといわれています。

密教の修法と密教の天文占星（宿曜占星術）を元に北斗七星や九星（一白水星、五黄土星）内の一つをその人の生まれ星として「本命星」と定め運否吉凶を司る星を定めます。

また、一年ごとに巡ってくる運命を左右する星を「当年属星」（十二宮、二十八宿など）と呼びこれらの星を供養し個人の一年間の幸福を祈り災いを除くご祈祷を節分や冬至、旧暦元旦など年初めの節目に行います。